日本学生支援機構(JASSO)に奨学金(第一種、第二種共)を借りて、大学を卒業し、就職はできたけど、様々な理由があって奨学金の返済が難しい!
そんな時は、「減額返済」という制度を利用しましょう!
奨学金の「減額返還制度」は
毎月の返済金額が多すぎる、奨学金を減額してほしいと思う方は決められた規定によって、当初の割賦金を2分の1に減額してくれるという制度なのです!
毎月の返還額を減額するため、減額返還適用期間に応じて、返済期間を延長してくれるのです。
減額返還制度を利用するには、一定の条件に合致し、書類を提出する必要があります。
それでは、奨学金の減額返還制度について詳しく見ていきましょう。
減額返済制度とは
引用:http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/__icsFiles/afieldfile/2016/09/01/gengaku_yuyo_leaflet.pdf
減額返済制度とは災害、障害、経済的な理由で奨学金の返済が困難な方で、でも割賦金を減額してくれるなら払える人に有効です。
毎月の奨学金の返済金額を2分の1に減額し、減額返済適用期間に応じた返済期間を(最長10年)延長してくれます。毎月の返済金額を半分に減額し、その分、返済期間を延長するという制度です。
※返済予定の奨学金が減額になる訳ではありません!
減額返済制度を利用する為の必要条件は?
災害や傷病などで、その他の理由で奨学金の返済が困難な場合。給与と所得がある場合は、所得証明書の年間収入が325万円以下であること。所得以外の所得がある方は、年間所得金額が225万円以下であることが必要条件です。
災害による理由で、減額変換制度を利用する事ができます。例えば、2016年熊本地震の影響で返済が困難な方はこちら⇒災害により返済が困難な場合
引用:http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/__icsFiles/afieldfile/2016/09/01/gengaku_yuyo_leaflet.pdf
減額返還制度のほかに返還期限猶予という制度があります。
減額返還制度は、半額なら毎月の返済が可能の場合に利用できます。この場合、半額づつ返済するので、その分の期間を延長します。
返還期間猶予は、今は返済できない場合に、利用できます。災害、事故、経済的な理由で、今は生活するのがやっとで、半額も返済する事ができない場合に利用できます。
規定の期間の支払いを延長してくれる制度で、支払いを先延ばしにしてくれる制度です。返還期間猶予について詳しくはこちらをどうぞ!
奨学金、減額返済制度手続きの流れ
書類を用意
↓
減額返還願に記入
↓
提出
↓
承認
減額返済制度の手続きは、このような流れになります。
提出する書類を準備
提出書類はこちらです!
- 奨学金減額返還願
- 給与明細など(収入が325万円以下である事を照明できる書類)
- 個人信用情報の取り扱いに関する同意書(まだ提出していない人のみ)
- 口座振替(リレー口座)申込書(口座振替を希望する方のみ)
上2つは、提出必須です!
まずは奨学金減額返還願をダウンロードしましょう!⇒ダウンロード
奨学金減額返済返還願の書き方は?
①奨学金減額返還願のチェックボックスにチェックを入れる。
※「奨学金返還期限猶予願」にもチェックが入っていると審査してくれないので要注意!
②必要事項を記入。
氏名、住所、電話番号、奨学金生徒番号など、を記入し捺印する。
③「奨学金減額を希望する」にチェックを入れる。
※右側の2か月・4か月・6か月・8か月・10か月・12か月のうち、希望する月数を○
※または、開始時期、終了時期を指定する
④願出の事由
災害、傷病、経済困難など該当する箇所にチェックを入れてください。
⑤今後の返還見通しを記載
現在の収入と支出の状況、などを具体的に記入します。ここは一番重要な項目なので、しっかりと記入してください。
※記入がない場合は返送されます。
提出書類を添付して、下記の宛先に送付!
提出先はこちら
独立行政法人日本学生支援機構 返還部 返還猶予課
〒162-8412 東京都新宿区市谷本村町10-7
引用:http://www.jasso.go.jp/shogakukin/henkan_konnan/gengaku/houhou/index.html
減額返還についてのQ&A
Q、奨学金の返済金額が2分の1になるの?
A、いいえ、月々の返済金額が2分の1になります。その分返済期限が延長になります。元々の返済金額は変わりません!
Q、減額返済はいつまでできるの?
A、最長10年です。1年ごとに、奨学金減額返還願を提出する事になります。
Q、そのようにして、届けを出すの?
A、奨学金減額変換願の用紙に記入をして、提出先に送付します。
Q、減額期間を指定していても途中で、通常の返還に戻せますか?
A、戻せます。通常の返還に戻す場合は、必要書類を記載し提出してください。
Q、返還する総額が増えてしまうの?
A、いいえ、奨学金の合計返済金額は変わりません。